2020年現在、3度の新人公演ヒロイン、シアタードラマシティなどいわゆる「別箱」公演でのヒロインを2度務めている彩さん。
野々花さんと同じ99期生の彼女はどんなスターなのか、見ていきましょう。
どんなスター?
雪組配属直後に、新人公演で名前のある役を経験。バウホールや博多座公演のメンバーにも、早くから抜擢されている娘役の1人です。
入団3年目には早くも『星逢一夜』で新人公演初ヒロイン、続く大劇場公演『るろうに剣心』でも新人公演でヒロインを経験。
『CAPTAIN NEMO…ネモ船長と神秘の島…」では聡明な女性学者を演じ、「壬生義士伝」本公演では幼い少女を演じるなど振り幅の広い芝居ができるジェンヌさんです。
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1本目は「ドン・ジュアン」。2019年11月現在は雪組トップスターを務めている望海風斗さんが、トップ就任の約1年前に主役を演じた舞台。
彩さんはこの舞台で望海さんの相手・マリア役を務め「別箱」公演でのヒロインデビューを果たしました。
望海さんが演じるドン・ジュアンは女遊びを延々と繰り返している放蕩男。およそ宝塚で扱われるには似つかわしくない、難役といえる主人公でした。
その主人公が生涯一度だけの本気の恋愛に落ちる相手、その女性を演じたのが彩さんだったのです。
こちらも難役といえるヒロインでしたが、職業を持つ女性の強さと人を愛する女性の魅力を描き出してヒロイン誕生を印象付けました。
ちょっと宝塚らしからぬ舞台ではありますが、それをやりきった彩さんの底力を感じられる舞台です。
2本目は「壬生義士伝」新人公演。彩さんは1人2役というレアなヒロインに挑戦しました。
1人は主人公・吉村貫一郎の妻・しづ。子どもを抱えた薄幸の妻という可憐な娘役さんにはこれまた難役といえる役を担当しています。
もう1人は吉村に恋をするお嬢様・みよ。しづとは全く違った役どころですね。
1人を魅力的に造形するだけでも難しいはずですが、彩さんは2つの役をきっちりと演じ分け、それぞれの持つ違った魅力を花開かせる好演を見せました。
一粒で二度おいしいではありませんが、芝居達者だからこそできる1人2役。ぜひ、その実力の高さを堪能してください。
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