組・ジェンヌの魅力

【ショーから見る演出家】中村一徳先生ーダンスで魅せる!ー

中村一徳先生。

同志社大学工学部機械学科卒業後、1988年に演出助手として入団。

1994年『サラン・愛』で演出家デビュー、1996年『プレスティージュ』で大劇場デビューを果たします。

現在までグランド・レビューシリーズと題し、安定したショー作品を作り続ける中村一徳先生ですが、特徴のある3つの演出が魅力的な演出家です。

ダンスで魅せるショーが得意、場面ごとに出演する人数が多い、下級生にもたくさんの見せ場があり、下級生を含めた出演者全員が輝けるショーということが最大の魅力です。

藤井先生や野口先生のように、短いシーンをたくさん繋げて構成するタイプではなく、シーンA、シーンBといったざっくりとした大きなシーンで構成されることが多く、当然、一場面あたりの出演者が多いと、それだけ迫力のある舞台になり見応えがあります。

出演者は息つく間もなく、次のシーンへ出ないといけないため、比較的ハードな公演になりがちなのですが、ここにも一つ見所!というポイントがあります。

ダンスに力を入れたショーが多く、ダンスで魅せる作品が多い中村一徳先生のショー。

“さっき出てたのにまたこのシーン出てるの?!”、”息つく暇もないくらい出てない?!”と観ている側からしてもわかるレベルのハードな公演なのに、出演者はなぜかとても生き生きしているのですよね!

出演者がハードながらもダンスを楽しみながらのびのびと踊っているのが観ていてとてもよくわかります。

次々と入れ替わるフォーメーション、ダイナミックな振付に、観ているファンもワクワクが止まりません!

最近ではあまり見られなくなりましたが、振付家が全員外部の振付家。そして男性。ということも多く、座付きの女性振付家が振り付けるのとはまた違った、男性ならではの力強い振付が醍醐味でもありました。

2012年の『Shining Rhythm!』、2014年の『My Dream TAKARAZUKA』、2017年の『Dramatic “S”!』、2019年の『Music Revolution!』と全国ツアーの再演も含めて、ここ数年は雪組で演出される機会が多く、雪組専属の演出家!と呼ばれるほど、雪組を知り尽くした演出家さんでもあります。

中でも特に私がおすすめするのが、『Music Revolution!』。

歌唱力に定評のある雪組トップコンビ、望海風斗・真彩希帆の魅力が最大限に詰まったショーでした。
クラシックやラテン、JAZZなど、一度は耳にしたことのある名曲が多く使われるため、初めてショーを観る!という方でも楽しめる作品が多いです!

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