気になるタカラジェンヌができると、脳裏に浮かぶのは「宝塚にファンクラブはあるのか?」という疑問ではないでしょうか。
宝塚にも一般的な芸能人同様、ファンクラブが存在します。今回は宝塚のファンクラブとはどんなものか、どうやって入るのかなど、気になる宝塚のファンクラブ事情についてお伝えします。
宝塚友の会と、タカラジェンヌ個人のファンクラブの違いについて
宝塚には、宝塚歌劇団公式の「宝塚友の会」と、宝塚歌劇団ではなく私人が運営する各タカラジェンヌ個人のファンクラブの2種類があります。まずは、それぞれの概要をご説明します。
宝塚友の会ってなに?
宝塚友の会は阪急電鉄株式会社が運営しています。私たちが宝塚と呼ぶ、宝塚歌劇を運営する会社が運営しているのです。
宝塚友の会の会員になると、以下のようなメリットが得られます。
- 公演のチケットを先行販売で購入できる。
- 会員限定イベントに参加できる。
- キャトルレーヴ(宝塚の公式グッズ販売店)で割引が受けられる。
他にもありますが、宝塚全体を応援したい方にとっては大きなメリットが得られます。
ただ、「専科の凪七瑠海さんを応援したい!」など、特定の方だけをピンポイントに応援 したい方にとってメリットが大きいかどうかは疑問。
後ほど詳しくお話ししますが、お目当ての方が行う「お茶会」などのイベントについては特典が得られません。
一方でまんべんなく、どの組の公演も見たいという方には宝塚友の会は活用しがいがあるでしょう。
タカラジェンヌ個人のファンクラブってどんなもの?
ここまでの流れで、概要はお分かりでしょう。タカラジェンヌ個人のファンクラブ(以下「ファンクラブ」と書きます。)は「特定のタカラジェンヌを応援するために」組織されます。
ただし、劇団公認のファンクラブは存在しません。専科の凪七瑠海さんであれ、星組トップスターの礼真琴さんであれ、立場や組を問わずファンクラブはすべて私立です。
しかしながらどのファンクラブも、お目当てのタカラジェンヌを応援するために公演のチケット手配や、お茶会の運営など様々な業務を手掛けています。
ファンとして、特定のタカラジェンヌを応援したい、少しでもお近づきになりたいと思うのであれば、ファンクラブに入るメリットは大きいものです。
ファンクラブにはどう入るの?
ファンクラブの入会方法は大きく分けて2つあります。
幹部さん・スタッフさんに直接申し込み
まずは、お目当てのタカラジェンヌが公演している劇場に行きましょう。
劇場の楽屋口近くでタカラジェンヌが楽屋に入るのを待っている、通称「入待ち」をしているファンの交通整理をしている方々はいないでしょうか?
または、劇場の入り口付近をよく見ると、タカラジェンヌのお名前が書いてあるボードを持った方がいて、チケットの受け渡しが行われていないでしょうか?
そういった作業をされている方が、ファンクラブ運営の中核を担っている幹部さんやスタッフさんです。
作業中はたいてい、会服と呼ばれるおそろいの服を着ています。その方々に「入会希望です」とお話ししましょう。入会の手続きをしていただけます。
ファンレターで入会希望の旨を伝える
お目当てのタカラジェンヌにファンレターを書く際、「ファンクラブに入りたいです!」とお伝えする方法です。
この方法をとる場合、1番注意が必要なのは「自分の連絡先を書き漏らさない」こと。
タカラジェンヌはファンレターの情報をもとに入会希望の旨を、ファンクラブの幹部さんやスタッフさんに伝えてくださいます。
不備があると、ファンクラブに入会できないだけでなく、大好きなタカラジェンヌにご迷惑をおかけすることになってしまうのです。
氏名はもちろんのこと、住所や郵便番号、電話番号も正確に分かりやすく書きましょう。
ファンクラブに入るメリットは?
お待たせしました。ここからはファンクラブに入るメリットを具体的にご紹介しましょう。メリットは大きく分けて3つあります。
チケットの取り次ぎをしてもらえる
応援するタカラジェンヌの公演のチケット。宝塚はチケット難で、人気作や、小さな劇場での短期間公演だと取れなかった、なんて経験をしたことのある方もいるでしょう。
ファンクラブに入れば、クラブ経由でチケットの取次ぎをしてもらえるのは大きなメリット。普通にチケットを入手するよりも入手率はアップしますし、手続きも楽です。
お茶会に参加できる
一般的な芸能人でいうところの「ファンミーティング」に当たるものです。
ホテルの宴会場などで、お茶とケーキをいただきながら、タカラジェンヌのトークや歌を楽しめます。
公演の裏話が聞けるほか、タカラジェンヌの素顔を知る貴重な機会です。
また、その時々で変わりますが、タカラジェンヌとの握手や写真撮影ができることもあります。
ファンクラブの会員になっていなくても参加できる場合もありますが、会員になっていれば情報はいち早く知らされるのが嬉しいところ。
「申し込んだけれど、満員で行けなかった!」となる可能性を少なくできます。
入待ち、出待ちでお手紙を渡せる
タカラジェンヌが楽屋に入る「入待ち」、楽屋を出る「出待ち」でお手紙を直に渡せるのは、ファンクラブ会員の特権。
私自身は、自宅から劇場が遠いこともあってファンレターはいつも郵送です。
でも、入待ちや出待ちをしていると、タカラジェンヌにお手紙を渡されているファンクラブの方を見かけることは日常茶飯事です。
渡し終わられた方の「渡せた!」という感動したお顔を見かけるにつけ、「わかる~」とひとりごちていたりします。
少しでもごひいきのタカラジェンヌに近づきたいと考える方は、ファンクラブに入ってこんな機会を活用されてはいかがでしょう。
下級生のファンクラブに入ると
入団3年目に満たないタカラジェンヌは、ファンクラブを結成しないのが暗黙のルール。
よほどの注目株のタカラジェンヌであれば、3年目未満でも結成されている場合があるかもしれませんが、入団1~2年目の方ならば、まだできていないと思ったほうがいいでしょう。
一方、ファンクラブを作って間もない下級生のお茶会は、クラブ自体が小規模なこともあって、喫茶店などでこじんまりと行われることもあります。
喫茶店からスタートしたお茶会が大規模なホテルで開かれるようになった、なんてことになればファン冥利に尽きる瞬間ですね。
ちなみに、タカラジェンヌになる前の音楽学校生のうちから応援をはじめ、ファンクラブを立ち上げて応援するケースもあるそう。
本当に宝塚人生のとば口から応援する、そんな応援者もいるのが宝塚です。
まとめ
宝塚全体、5組をまんべんなく観劇したい方には宝塚友の会がいいかもしれません。
でも、「この人を応援したい!」と熱く思えるタカラジェンヌがいるならば、ファンクラブに入ってみてはいかがでしょう。
今以上にディープにお目当てのタカラジェンヌを応援でき、より一層宝塚を楽しめるでしょう!!