独特の世界観でお芝居、ショーともに活躍する齋藤先生。
実は異色の経歴の持ち主でもあります。
東京農業大学農学部在学中に演出助手の募集に応募、卒業したのち、1994年に入団。
1999年『TEMPEST』で演出家デビュー、2000年『BLUE・MOON・BLUE』で大劇場デビューを果たします。
文学部や芸術系の学部出身が多く、農学部出身は極めて稀です。
齋藤先生の特徴は、お芝居とショーを両方とも作れること。
ショーでは、大劇場デビュー作となった、『BLUE・MOON・BLUE -月明かりの赤い花-』をはじめ、『満天星大夜總会 ーTHE STAR DUST PARTYー』(2003年)、『RIO DE BRAVO!!』(2009年)、『ROYAL STRAIGHT FLASH!!』(2011年)など齋藤先生独特の世界観のショーを生み出しました。
『Misty Station -霧の終着駅-』(2012年)、『TAKARAZUKA ∞ 夢眩』(2014年)といったトップスターの退団公演も担当。
お芝居では、グラン・ステージと題したシリーズを5作を生み出し、『エル・アルコン-鷹-』(2007年)、『TRAFALGAR(トラファルガー)』(2010年)、『JIN -仁ー』(2012年)、『桜華に舞え』(2016年)、『夢現無双 ‐吉川英治原作「宮本武蔵」より‐』(2019年)は、どれも原作があるものにはなりますが、演出面は初心者でも比較的見やすい作品かなと思います。
グラン・ステージシリーズに共通して言えることは、音楽の素晴らしさ。作品の世界観を手助けする壮大な音楽は、齋藤先生が作るお芝居の1つの魅力と言えるでしょう。
大劇場公演以外においても、『風の次郎吉 -大江戸夜飛翔-』(2015年)、『TOP HAT』(2015年)、『LOVE & DREAM – I. Sings Disney/II. Sings TAKARAZUKA -』(2016年)とマルチな才能を発揮。
昨年は横浜アリーナで初めてとなる『恋スルARENA』を演出し、大好評を得たことは記憶に新しいですよね!
齋藤先生オススメの作品もなかなか選べないのですが、選ぶとすれば2018年に星組で上演された『Killer Rouge』がオススメです。
決して私が好きなゾーンのショーではないのですが、出演者の個性を存分に生かしたショーだったからでしょうか?また見たい!と思わせてくれるような、中毒性がありました(笑)実際に翌日当日券で見に行きましたし…。
また私の周辺で好評だったのが、2015年に上演された『TOP HAT』が好評でした。
タップダンスという宝塚においてもミュージカルにおいてもまだまだマイナーなダンスがメインのミュージカルを、よくあそこまで仕上げた!!と周りのタップダンサーたちには大好評でした!
宝塚でも『ME AND MY GIRL』、『雨に唄えば』など、タップダンスがよく使われる作品は他にもありますが、その中でも『TOP HAT』は別格だったようです。
お芝居、ショーだけでなく、ミュージカルもこなせる齋藤先生。今後のご活躍が楽しみですね。