2020年現在、入団4年目。キャリアの短さに似合わず、本公演でも別箱公演でも多彩な活躍を見せる娘役さんです。
どんな魅力を秘めたスターさんなのか、見ていきましょう。
どんなスター?
宙組配属後2作目『神々の土地~ロマノフたちの黄昏~』新人公演で、伶美うららさんが担当したヒロイン・大公妃イリナを演じた夢白さん。
その後も『WEST SIDE STORY』エニボディーズや『オーシャンズ11』の5年前のテスなど、娘役として注目が集まる役をいくつも手がけています。
『異人たちのルネサンス-ダ・ヴィンチが描いた記憶-』のフィナーレで、トップ娘役・星風まどかさんの代役としてデュエットダンスを踊られたことも。
2020年現在で新人公演のヒロイン1作(実質的には2作品)、バウホール公演でのヒロインを1作務めるなど、華やかな経歴の持ち主です。
まだまだ若手スターながら様々な場面で戦力として抜擢され、舞台を大いに盛り上げている娘役さんといえるでしょう。
映像でチェックするなら、この作品!
まずはやはり『神々の土地~ロマノフたちの黄昏』。
この頃、宙組はトップ娘役不在だったため、夢白さんの初ヒロイン作に数えられないこともありますが、実質新人公演初ヒロイン作といえるでしょう。
入団1年目の娘役といえば、いたいけなほどのかわいらしさを放つことが多いもの。
しかし夢白さんはかわいらしさを封印し、大人っぽい声と美しい立ち居振る舞いで客席を大いに沸かせました。
難しい役どころに果敢に挑戦し、ニューヒロインの誕生を予感させた作品。未完の大器と呼ぶにふさわしいステージは一見の価値ありです。
2本目は瑠風さんの記事でもご紹介した『リッチ・ホテルくらいに大きなダイヤモンド』。夢白さんのバウホール公演初ヒロイン作品です。
文字通りの「深窓の令嬢」ともいえる役どころは『神々の土地-』とは正反対。
そんな役を見た目もかわいらしく麗しく造形しただけでなく、内面の揺れ動くさまも繊細に表現して魅力的に演じています。
入団1年目の大抜擢から、ここまでの2年間で培ったものを大爆発させて熱演を繰り広げた夢白さん。ますます、これからが楽しみになるヒロインぶりをチェックしましょう。