宝塚を志す前は空手ガールだった、という異色の経歴でも注目を浴びている極美さん。タカラジェンヌとしても持ち前の粘り強さを発揮し、躍進を続けています。
ここまでの活躍を振り返り、どんな魅力を持つスターさんなのかを見ていきましょう。
どんなスター?
星組配属直後に、『ガイズ&ドールズ』新人公演で名前のある役が付き、NHKドラマへの出演を果たすなど、お芝居での活躍が目立つスターです。
新人公演の主演は2019年現在、2度経験済み。バウホールや梅田芸術劇場といったいわゆる「別箱」での主演経験はまだありませんが、名前のある役を立て続けに手がけています。
全国ツアーやバウホール公演など、人数が少ない公演のメンバーにいくつも出演して、名前のある役を手掛けているのは注目スターの証。
2020年までは新人公演出演メンバーですから、まだ上級生に学んで技術を磨く立場でもありますが、自分なりの役作りで客席をうならせる演技を何度も見せています。
素顔は175cmの長身に、かわいらしい笑顔が印象的な極美さん。でもひとたび舞台メイクを施して衣装に身を包めば一転、凛々しく華のあるオーラを放つスターでもあります。
一方、歌やダンスの技術も経験とともに磨きつつある極美さん。未完の大器を伺わせる注目のスター、ぜひ今こそチェックしてくださいね。
映像でチェックするなら、この作品!
1本目は『ベルリン、わが愛』新人公演。極美さんの新人公演初主演作です。
初主演ながら、本役さんを務めた紅ゆずるさんとは違ったアプローチのお芝居を見せて、芝居心をアピール。
また華のある容姿や雰囲気を埋没させることなく、スーツも美しく着こなしてスターの片りんを見せました。
いわゆる「スーツもの」と呼ばれる現代劇は、男役さんにとっては「自分を理想の男性として魅せる技術」の集大成を見せるお芝居の1つ。
入団4年目にしてそんなお芝居で、スターとして輝けることを証明した極美さんの姿をぜひ、確かめていただきたい作品です。
2本目は全国ツアー『アルジェの男』。極美さんが演じたのは屋敷の使用人・アンドレ役。令嬢のアナ・ベルにひそかに想いを寄せている役どころです。
ほとんどセリフのない役ながら、一挙手一投足から思いが伝わるお芝居で好演。お芝居のできる人にしかできない役の造形を見せてくれています。
極さんは併演のショー『ESTRELLAS~星たち~』でも、ショースターとしての魅力あふれる活躍ぶりを見せているので、ぜひこちらもチェックくださいね。