2019年、『I AM FROM AUSTRIA-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-』で、最後の新人公演にして主演を射止めた英さん。今だからこそ、ここまでの足跡を振り返り、将来への思いを馳せたい若手スターさんです。
芝居で魅せる!
『NOBUNAGA〈信長〉ー下天の夢ー』新人公演では浅井長政、『カンパニー-努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』新人公演では阿久津仁と、新人公演では、本役が上級生の役を演じることが多かった英さん(どちらも本役は宇月颯さん)。
キャリアのある上級生に与えられた役どころを、まだ年若いうちから割り当てられるのは、お芝居に力があるからに他なりません。
近年では『THE LAST PARTY ~S.Fitzgerald’s last day~ フィッツジェラルド最後の一日』でヒロインの浮気相手・エドゥアールを演じるなど大きな役どころが増えていました。
そんな中での新人公演主演抜擢は必然だったのかもしれません。
一方『エリザベート』では、幕開きから最後まで踊り続ける黒天使の1人に抜擢されるなど、ダンスの実力も十分。
歌も、スカイステージの番組でその実力を発揮するなど、技術力の高いスターとして活躍が見込まれる男役さんです。
映像でチェックするなら、この作品!
1本目は『Anna Karenina(アンナ・カレーニナ)』。宝塚でも何度か再演されている名作の1つです。
英さんが主人公の親友・セルプホフスコイを演じたのは2019年のバウホール版。
全体的にシリアスで重い雰囲気の漂う物語の中、さわやかでおおらかな青年将校を演じ切りました。
ともすれば見栄を切って客席に「いかにも」と思わてしまうセリフも、心にしみるように届けられる巧みさは芝居達者ならでは。
これからの月組のステージを力強く支えてくれる芝居力を堪能してください。
2本目はやはり『I AM FROM AUSTRIA-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-』でしょう。
主人公・ジョージがそこにいるかのような自然味あふれるお芝居に加え、歌の実力も十分に発揮したステージング。
宝塚大劇場での新人公演後に出演されたラジオでも話題になったほど、堂々とした姿にも注目が集まりました。
スカイステージなどで是非チェックしてくださいね!