花組2人目の若手スターは、一之瀬航季さんです。
はなこちゃん(一之瀬航季さん)も、聖乃あすかさんと同じ100期生。
若手ながら新人公演ではキャリアの長い方の役や、脇を固める役が続いているはなこちゃんがどのようなスターなのか、見ていきましょう。
注目すべきは”お芝居”
特にスポットが当たっているのは、お芝居の上手さです。
『MESSIAH(メサイア)-異聞・天草四郎』の新人公演では、2番手のリノ役を演じました。リノは不器用な男性なのですが、その不器用さがよく伝わってくる役作りで、お芝居が好きなんだろうなぁと感じました。
はなこちゃん自身も、好きな役にリノを挙げています。
また、この本公演では、亜蓮冬馬さんが全日程休演されたため、代役で多聞丸という役を演じることになりました。
セリフはあまり多くないものの、飛龍つかささん演じる不動丸と2人セットで、明日海りおさん演じる天草四郎の周りをちょこまかと動くおいしい役でした。
代役にも関わらず、堂々としていて演技も上手と評判でした。
最近では、『CASANOVA』新人公演で専科スターの夏美ようさんが演じられた司祭を、『A Fairy Tail -青い薔薇の精-』新人公演では瀬戸かずやさんが演じられた強欲な社長を担当。
主役級の役から、舞台を守り立てる縁の下の力持ち的な役まで幅広く演じられる実力は次世代のスターとして頼もしいものですよね。
歌やダンスの実力も申し分なし。リノを演じた際には、その歌に注目が集まったほか、特別出演した「Dream on!」ではスパニッシュをかっこよく決めてファンの視線を奪いました。
新人公演での主演はまだないものの、実力派スターがどんなふうに活躍の場を増やして輝きを増していくか、目が離せません。
映像でチェックするなら、この舞台!
1本目は『MESSIAH(メサイア)-異聞・天草四郎』の本公演。
先程も触れましたが、この舞台で演じた多聞丸は代役です。つまり、予定されていた役とは違う役を急きょ、演じていたんですね。
そんな不測の事態だったにもかかわらず、素晴らしいお芝居や歌を見せて、新たなファンをも獲得したのがこの役です。
天草四郎の子分の1人だったのですが、同じく子分である不動丸とのコンビ芝居がよかったと話題にもなりました。
通常、稽古期間をフルに使って練り上げていくコンビや相手役との芝居を、代役として練り上げるのは並大抵のことではないでしょう。
そんなハードルを見事に超えた名演を見られるお芝居です。
もう1本は、全国ツアーの『メランコリック・ジゴロ』と『EXCITER!!2018』。
お芝居では情けなさが全身からにじみ出るようなマチウで注目を集め、ショーでは幕を開ける役割を担うドリームキーパー。もちろん他の場面でも見せ場があります。
お芝居のうまさを堪能できるのはもちろん、ショースターとしてのはなこちゃんも堪能できます。
来年は、新人公演を卒業する研7となるはなこちゃん。新人公演の主演が全てではないですが、その座を射止められるかどうかもファンとしては気になるところです。
個人的には、はなこちゃんが真ん中で輝く姿を見たいので、今後の動向を注目したいと思います。