宝塚大劇場内にある「宝塚の殿堂」。宝塚の長い歴史を振り返るだけでなく、現在の宝塚の魅力に触れられる場所でもあります。
ジェンヌさん気分が味わえる、ミニ体験があるのもファンにはたまらないところ。今回は宝塚の殿堂の魅力をお伝えします。
宝塚の殿堂の基本情報
大劇場の2.3階を使って貴重な展示を行っている宝塚の殿堂。公演日に500円で利用できます。
2階は「殿堂ゾーン」。名だたるトップスターさんや宝塚の公演に多大な功績を残した劇団の先生方に関する展示とともに、宝塚の歴史も振り返ることができます。
3階は「企画展ゾーン」と「現在の宝塚ゾーン」。企画展はその時上演されている演目や組に合わせた展示が行われています。2019年11月現在、企画展ゾーンでは「歌劇で旅するヨーロッパ展」を開催。月組・宙組でヨーロッパを舞台にしたお芝居が上演されるからですね。
「現在の宝塚ゾーン」では、公演中の組が前回の公演で使用した衣装や小道具を見られます。また、宝塚の名物にもなっている「背負い羽根」のレプリカを背負って、シャンシャンを持って写真撮影もできるんですよ。
詳しくはこの記事の最後の方でご紹介します。
宝塚の殿堂で宝塚に酔いしれよう!
宝塚の魅力をよりディープに味わえる、宝塚の殿堂。ここからは何度か体験して感じた魅力をお伝えしましょう。
あの人の現役時代に触れられる!
宝塚は多くの卒業生が芸能界に進出されています。その中には、今や芸能界のベテランとして活躍される方も少なくはありません。
寿美花代さんや扇千景さん、お亡くなりになりましたが八千草薫さんや朝丘雪路さんが宝塚出身なのは有名な話ではないでしょうか。
私は、子どもの頃おばあちゃん子だったせいもあり、よく祖母に付き合ってお昼のワイドショーを見ていました。
その影響で、寿美花代さんが旦那様と司会をされていた番組もよく見ていて「あの人元宝塚だよ」と聞かされていたので、なんとなく宝塚出身の方とは理解していたと思います。
でも、宝塚を見るようになってからは「ここに寿美さんがいたんだ~。なんだかちょっと信じられないなあ」と宝塚と芸能界のギャップを感じていたのですね。
しかし宝塚の殿堂で寿美さんのお写真を見た瞬間「おぉっ!間違いなく卒業生だったんだ!」と大感動したのです。
また、寿美さんのメイクや衣装を他の年代の方と見比べて、この時代があったからこそ今のメイクや衣装があるんだなあとも感動しました。
衣装も小道具も間近で見られる!
公演で実際に使われた小道具。ガラスケースに入っているものもありますが、生で見られるものも多数あるので、目移りします。
衣装は、客席からは白く見えたのに、間近で見るとスパンコールのピンクが強く見えるんだな~なんて発見したことも。
また、小道具は、想像していたよりも大きい!と驚いたこともあります。後ろの客席まで見えるように大きめに作られているんですよね。
間近で見ることができ、客席から見ていただけではわからない発見ができるというのは大きな魅力です。
台本も展示されているため、ジェンヌさんが読んでいる台本、中身はどんなふうになっているんだろう?という疑問も解けますよ。
ジェンヌさん気分を楽しもう!
先にご紹介した通り、背負い羽根を身に着けて、シャンシャンを持った写真撮影ができるのも楽しみの1つ。
着替えは必要ありません。着ている服の上から背負えます。
トップスターさんが背負う羽根の半分~1/3くらいの大きさの羽根なのですが、ずっしりと重いんですよ。
これよりも大きい羽根、しかも垂れ下がる羽飾り・ナイアガラがついた時などどれほどの重さになるかと、思わず想像してしまうでしょう。
写真を撮る際には、いかにも羽根に背負われた感じにならないようちょっと背中を沿った感じの姿勢をとるのがポイント、とスタッフさんから指導をもらいました。
また、シャンシャンの持ち方にもルールがあるんですよ!
ここでは全ては明かさず、ぜひ殿堂でスタッフさんからアドバイスをもらう時間を楽しんでいただけたらと思うのですが、ちょこっとだけお伝えしましょう。
円形や四角形などの土台に飾りが施されて、長いリボンのついたオーソドックスなシャンシャン。あのリボンは、握らないのがポイントなんです。
パッと見では分からない、キレイに見せるコツがわかると「なるほど~!!」と言いたくなるのですが、やってみるとササッとできるものではない。
そんなところにも、宝塚の「美しく見せる美学」を感じます。
上手に持って素敵な写真を撮るには、やはりスタッフさんのお話をよく聞くのが肝心。できる限り、そのお話し通りに持てるよう気をつければ、きっといい仕上がりになります。
まとめ
宝塚は観劇を重ねるほどに、もっと深く知りたい!もっと楽しみたいと思えるのが魅力の1つでしょう。
そのもっと深く知りたい!を満たしてくれるのが宝塚の殿堂です。
ご贔屓の組を観劇する前に世界観に浸るもよし、宝塚全体の歴史を知るもよし、様々な楽しみ方で宝塚への好奇心を満たせるでしょう。
ぜひ、宝塚の殿堂を活用してタカラヅカ通になってくださいね。そしてより宝塚をディープに楽しみましょう!