「あんな豪華なドレスを着てみたい!」「燕尾服を颯爽と着られたら素敵!」
宝塚ファンなら1度はあこがれますよね。
そんな願いを叶えてくれるのが「Salon de Takarazuka ステージスタジオ(以下ステージスタジオ)」。
今回は宝塚ファンのあこがれや願いを叶えてくれるステージスタジオについてご紹介します。
ステージスタジオってどんなところ?
なんとなく知っているという方も多いでしょうが、ステージスタジオに関する基本的な部分を押さえておきましょう。
ステージスタジオでは何ができるの?
ジェンヌさんが身に着けるような衣装を着て、写真を撮ってもらえる写真館です。
「ベルサイユのばら」のオスカルやマリー・アントワネットの衣装をはじめ、「うたかたの恋」「鳳凰伝」といった宝塚の名作に登場する衣装を着られます。
お芝居の衣装の他、ショーで男役さんが着用する総スパンコールの変わり燕尾なども揃っていて、豪華なラインナップです。
衣装はレプリカですが本物と遜色のない質感、装飾。
私はエリザベートの鏡の間のドレスとマリー・アントワネットの深紅のドレスを着たことがあります。2回とも、細かい刺繍やチュールの重なり具合など細かいところまで感動しました。
コースや料金は?
コースやオプションによって大きく変わります。
コースは大きく分けて2つ。「ショートステージ」と「メイクステージ」です。
メイクをほとんどしない状態で写真撮影する「ショートステージ」であれば、7000円から利用可能。
目や鼻をくっきりと目立たせる宝塚風のメイクをして撮影する「メイクステージ」は、17,500円から利用可能です。
メイクステージにはフォトスタンドやアップ写真など豪華なオプションがついた「プレミアムコース」もあります。
撮影した写真で小物を作ってもらうことも可能。キーホルダーやシール、マグネットなどがあります。
私も1度だけシールを作ったことがありますが、手帳などにコソッと貼って楽しめるのはなかなか面白いですよ。
なお、いずれのコースも女性のみ利用可能。年齢制限や妊娠による制限があるので、公式ホームページでご確認ください。
楽しさ満載!体験者が知るステージスタジオの魅力
ここからは、私の体験談を少しお伝えしましょう。肌が強くないためメイクなしでの体験でしたが、本当に楽しかったです!
もし体験しようか迷っているという方がいたら、ぜひ体験して!と声を大にして言いたい私が、特に楽しかったポイントをお伝えします。
着替えが楽しい?!
着替えって、日常茶飯事でさして面白いものではないですよね。どんなにファッションが好きな方でも、ちょっとめんどくさいと感じる日はあるのではないでしょうか。
でも、ステージスタジオでは着替えにも初体験が詰まっていて、ついワクワクしてしまうんです。
私はマリー・アントワネットとエリザベートの衣装を体験しているのですが、どちらも宝塚でいうところの「輪っかのドレス」なんですね。
この「輪っかのドレス」、着替えスペースに入るとまず、スカートの部分が床にドーナツ状になって置かれています。ドーナツの穴の部分に自分が立つのです。
「これ?どうやって着るんだろう?」と思っていると、上半身のパーツから着せてもらえます。袖を通すと後ろで体にピッタリ沿うように、きゅっっと締めてもらえるのです。
さらに、自分の周りに置かれていたスカートをスタッフさんが持ち上げて着させてくれます。こちらもきゅっっと締めてもらうんです。
「締めるので、しっかり踏ん張って立っててくださいね」の声に踏ん張るものの、ちょっとふらつくくらいの締め上げっぷり。
こんな経験、普段の着替えでは絶対ないですよね?
「昔の貴族もこんな感じなのかな?憧れのあのジェンヌさんもこれくらい締めてるのかな?いや細いからこんなに締めないか・・・。本物の衣装だと違うのかな?」
妄想は膨らむばかり。そうこうしているうちにてきぱきとアクセサリーまでつけられて変貌していく自分を見るのも、なかなか楽しいものです。
選ぶ楽しさは衣装のみにあらず!
衣装や状況によって異なる部分はあると思いますが、ヘアスタイル、手に持つ小物、背景は自分で選べます。
私はエリザベートの時には縦ロールのヘアスタイルにティアラ、手に持つ小物は扇にして大階段をバッグに撮影してもらいました。
マリー・アントワネットの時にはやはりティアラをつけて、カールヘアを左側だけに流したヘアスタイル。手に持つ小物は赤いバラのブーケにして、背景は宮殿にしました。
特にエリザベートは、まさにステージスタジオで着たドレスが登場する鏡の間のシーンにものすごく憧れていたんです。
だから「舞台と同じように絶対に扇じゃなくちゃ嫌!」と最初から決めてステージスタジオに乗り込んだ(?)背景があります。
着替えを終えていざ撮影!の瞬間、脳裏に曲が流れました。ものすごくマニアックですが、夢が1つ叶った瞬間でした。
撮影が楽しい!
スタッフさんは「渾身の1枚」を撮影するべく、全力でアドバイスをくださいます。
体の向きや笑顔の具合はもちろん、ちょっとした顔の向きや手の上げ具合などもアドバイスしてくれます。
憧れのジェンヌさんになったかのような感覚を覚えます。
まさに夢の世界を垣間見る時間、ですよね。
完成写真を見るのが楽しい!
ステージスタジオで家族や友人など、親しい方がタカラジェンヌに扮した写真を見るのも楽しいもの。
でも自分が変身した写真を見るのが何より楽しい。これが、ステージスタジオの醍醐味味でしょう。
私はフルメイクを体験していませんが、それでも普段とは全然違うんですよ。衣装と髪型とアクセサリーでここまで雰囲気が変わるか!と写真を見るたびにニヤけます。
ここでロングヘアでの写真を撮影したのがきっかけで「こっちのほうがいいかも?」とショートだった髪を伸ばし始めたのはちょっとしたご利益(?)だったかもしれません。
こんなこともある・・・かも?
人気公演で劇場が特に混んでいる時だと、ステージスタジオなどのお店が並ぶロビースペースも混雑します。
そんな状況だと、着替えを終えて撮影スペースに移動するまでの様子をギャラリーに目撃されるなんてことも起きます。
私は、エリザベートのドレスの時に体験しました。着替えを終えてカーテンのあるスペースから1歩出たとたんに「うわ~っっ!」というどよめきが聞こえたのです。
もちろんドレスに対するどよめきに決まっていますが、ものすごくドキドキして「うわ~、キレイに歩かなきゃ!」と自意識過剰に陥りました。笑えますよね。
でも一方で、「ジェンヌさんたちっていつもこんな気分を味わっているのかな?」とちょっと嬉しく思えたのも事実。
さらに輪っかのドレスで美しく歩くのは難しい、とよく「歌劇」や「GRAPH」で見られるジェンヌさんのコメントを思わぬところで体験できました。
もし、ギャラリーがたくさんいる状況に出くわしたら「ジェンヌさんの気分を体験!」と思って楽しんでくださいね。
「変身は恥ずかしい…」なら「タカラヅカファンタジー」
なかなか気持ちの踏ん切りがつかないなど、扮装しての写真撮影に抵抗がある方もいると思います。
そんな方におすすめなのが「タカラヅカファンタジー」。着替えはせず、お花などの小物をもって写真を撮影します。
その写真をスターさんとのツーショット写真に加工してもらえるんです。A5の写真1,100円からはじまり、A4の写真とキーホルダーのセットなどもあります。
まずはこちらからチャレンジ、というのもいいかもしれませんね。
まとめ
宝塚の最大の楽しみは、素晴らしいお芝居やショーを楽しむこと。それはいつの世も変わらないでしょう。
でも半歩でもディープに宝塚を楽しみたいと思うのであれば、ちょっとだけジェンヌさんの気分を楽しんでみるのも素敵だと思います。
1度体験すればより宝塚を楽しめるようになると思いますし、新しい自分を発見できるかもしれません。ぜひ1度はステージスタジオ、利用してみてください。